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【体験談】急性下壁心筋梗塞 前兆と症状

この間、役所から無料の健康診断受診券が届いて、前に「心筋梗塞」で救急搬送されたときのことを思い出したので、少しでも役に立てればと言うことでブログにしてみることにした。これは私に起こった症状であるのですべての人に当てはまらないことを御了承いただきたい。

 病名はタイトルにある通り「急性下壁心筋梗塞」が私の正式な病名でよくは分からないが「心筋梗塞」の一種らしい。

 

 私は20才(厳密にはもっと早い)の頃からタバコを一日に2箱(40本)ぐらい吸っていた。いわゆるヘビースモーカーである。心筋梗塞で入院する55才まで毎日吸っていた。

薬物の無料イラスト

 

それまでは大きな病気はしたことはなかったし、病院へは風邪で2年に一度行くか行かないかだった。仕事は自営業みたいなものだったので、健康診断も30才ぐらいからは行かなくなってしまった。

 

前 兆

 30代の頃から時々心臓の鼓動が飛ぶようなときがあった。そのときは決まって咳き込むのである。噎せるといった感じだ。ただそれもすぐに治まるし、痛くも苦しくもないので、気にも留めなかった。

 40代になると心臓の鼓動が飛ぶのと付き合い程度でしか酒は呑まないのだが、少ししか呑んでないのに心臓に大きく負担がかかっているように感じたが、それは普段呑まないのと、歳を取ってきた性だと思っていた。

 50才を過ぎる頃になるとその心臓の鼓動が飛ぶのが長時間になり、一日中噎せていることもあった。それでも痛みも苦しくもないので、おかしいとは思っていたものの放っておいた。それとこの頃からか随分と疲れやすくなったような気がした。普段はなんともないのだが、少し速歩きしたり雪掻きしたりすると直ぐに息が上がってしまうのを覚えている。タバコの吸いすぎだろうとその時は思っていた。

 

症 状

 そしてある土曜の夜中(日曜の朝方)。喉仏を強く押される痛みで目が覚めた。その痛みは20代の頃からたまにあったので、喫煙者の特有の症状だと思っていた。実際どうなのかも今も判らない。

いつもは2、3分位で痛みが取れるのでそれかと思ったが、10分経っても痛みが収まらず、喉を押される痛みで目が覚めるのも初めてだったので、何かおかしいと思ったが、我慢できる範囲だったので少し我慢することにした。

その後はベッドで浅い眠りで、眠ったり目が覚めたり。いま考えると少し苦しかったのかもしれない。

 朝になってトイレから部屋に戻るとき突然、大男に首根っ子と両肩を捕まれ床に押さえつけられるような症状に襲われた。今でも忘れられない。あんな症状は初めてだ。

そのままベッドにうつ伏せになった。首根っ子と両肩を押さえつけられている感覚なので仰向けにはなれない。このときは自分でも流石におかしいと思った。救急車じゃないのかって。ただ閑静な日曜の住宅街。

これ以上状態が悪化したら救急車を呼ぶことにした。

 この後も浅い眠りで眠ったり目が覚めたりを繰り返した。たまに変な汗をかいたりもした。でも夜になると少し治まり次の日に病院に行くことも考え、シャワーを浴びたりもした。ただこの日は全く食欲がなく何も口にしていない。タバコさえも。

夜中もよく眠れず、朝になって調べておいた近所の循環器内科へ少し早めにいくことにした。

 病院の待合室で少し胸が苦しかったものの「注射をしたら直ぐよくなるんじゃないか」と期待していたがそうではなかった。心電図をとったあと医者が私に「心筋梗塞をおこした直後の状態だぞ」って少し苛立った感じだった。

そしてそのまま手術のできる市民病院まで救急搬送されたのだ。

 

 市民病院に着くとストレッチャーに横になったままレントゲンを撮り書類にサインしたらあれよあれよと身ぐるみを剥がされ、丸裸にされ、チンチンに管を通され(普段痛みに強い私でもこれが一番痛かった)手術室に向かった。

 医者が言うには心臓の太い3本の血管のうち1本は髪の毛1本がやっと通るくらいだったそうだ。

脚の付け根からカテーテルを入れてステントで血管を膨らませている。なのでバイパスを創るまでには至らなかったようだ。

それとこういう血管が詰まるような病気は我慢しちゃいけないと怒られてしまった。心筋梗塞で救急搬送される人の生存率は50%だとも言っていた気がする。

 

退 院 後

 今は頗る元気で月に1度の病院と毎日の薬は欠かせないが、あの心臓の鼓動が飛ぶこともなくなった。つまり噎せなくなった。小走りしたり雪掻きしたりしても前ほど息切れしなくもなった。そしてヘビースモーカーだった私がすっぱりとタバコを絶つことができた。これは大きい。

 あの時もし我慢して状態が悪化していたら今どうなっていたか分からない。痛みに我慢強い私もさすがに救急車じゃないかって思ったほどなので皆さんは我慢しないで救急車を活用してください。世間体を考えて死んでしまっては元も子もありませんから。