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夏の風物詩「心太」の起源

久しぶりにところてんを食べた。うまかった。 



 前に病院の栄養指導で栄養士に海藻を食べた方がいいと言われたことがある。だが私には海藻と言われても海藻サラダしか思いつかない。

なのでどんなものがあるのか栄養士に聞いてみたところ、根昆布を刻んだのや海蘊、トコロテンといわれ、スーパーの海鮮コーナーによく置いてあるなと思った。

ただ私にはところてんはこんにゃくのように味もカロリーもないダイエット向けの食べ物だと思っていたので、今まであまり食べる気にはならなかった。

その帰りにスーパーに立ち寄りその3点と他に昆布の佃煮やらを買った覚えがある。

 

 昨日ところてんを食べながらふと思ったのだが、ところてんは海藻を煮詰めて作られていることは知っていたが、昔の人はそこまでして海藻を食べなければならないほどひもじかったのだろうか。一体ところてんはいつから食べられていたのだろうか。疑問に思ったので簡単に調べてみることにした。

 

 ところてんは紀元600年頃中国より伝わり、天草を原料に作られている。当時は宮中や貴族の間で食べられる稀少な食べ物で砂糖みたいなものをかけて食べていたらしい。

奈良時代には「心太」の文字は既にあったとされている。

江戸時代になるとようやく庶民の口にも入るようになり、砂糖や醤油をかけて食べていたそうだ。

 

文章が長くなるので「心太」の語源や栄養価には触れないでおく。興味がある方は各々調べてほしい。

 

とにかく私が言いたいことは、こんな身近に1400年も伝わる食べ物が売られていることに感動したのだ。日本人のすごさに改めて感動してしまう(私も100%日本人なのだが)。

これからの暑い季節。皆さんも1400年の歴史を感じながら「心太」を味わってほしい。何気ない日々の食卓にもロマンを感じることであろう。