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これからスペイン語を始めようとしている方へ 【英語との比較】

英語を習得してもう一つどこかの国の言語を学ぼうと考えている方も多いのではないだろうか。

多くの方は英語の次はスペイン語フランス語を学ぼうと考えてると聞いたことがある。どちらも公用語としての国が多いからだと思うが、自分の行きたい国、好きな国の言葉を学ぶのが一番なのではないだろうか。

実際私も英語圏以外の国へ旅行へ行って英語だけで話すよりも片言でも現地の言葉で挨拶したりするほうが笑顔になってくれるのを実感している。 

その私が初めてメキシコへ旅行したとき、思った以上にメキシコ人が英語を話せないので戸惑った事があった。

メキシコはアメリカの隣にあるのでそこそこ英語が伝わるのではないかと思ったのだが違った。

そういえば何人かのメキシコ人に「日本人なのに中国語が話せないのか」と言われた事があったが、私もそのレベルと同じだった。

メキシコから南下する予定だったが物価も安かったことからアパートを借りることにした。当初は半年ぐらいの予定だったが、結局2年近くも居てしまった。つまり沈没したのだ。

そしてスペイン語が全く話せない私のメキシコ生活が始まったのである。

【英語との比較】単語

これは圧倒的に英語の方が簡単である。簡単というか、英語の方がどこかで聞いたことのある単語が多い。前にも書いたが私達の日常の会話には沢山の横文字が使われている。その中の英語と比べるとスペイン語は少ないので新たに単語を覚えなければならない。サッカーチームの名前や車の名前には多少あるが動詞となると皆無かもしれない。

【英語との比較】読み書き発音

これは日本人にとって圧倒的にスペイン語の方が簡単である。

突然だが皆さんはレストランを英語で書けるだろうか。英語では「restaurant」と書くがスペイン語では「restaurante」。最後の「e」を取ると英語と全く同じである。それでいて読みは「レスタウランテ」。ローマ字読みそのまま、カタカナ発音で通じるのである。

読み書き

前にメキシコ人の友人が「子どもたちが『シルクス』を観たがってるのでお前も来い」と言われたことがあったのだが、その時私は『シルクス』の意味が解らなくて、『シルクス』が何か尋ねても子どもたちは「クラウン」がどーのこーの言うのだが私にはさっぱり解らない。それでも面白そうだからついて行くことにしたのだが、車で公園に近づくにつれて『circus』の文字が目につくようになってきたので子どもたちに「公園にサーカス来てるじゃん」(このときのサーカスの私の発音は英語だった)と言ったら「さっきから『シルクス』観に行くっていってるだろ」みたいなことを言われ、「はっ」っとなってポスターを見返すと『circus』『シルクス』なのである。

circus』をパッと見てサーカスと読める自分もスゴイなと思ったけど、日本人的にはこれは『シルクス』が正解だと思った。

発音

あと発音で「rr」の発音があるのだが、これは舌を巻いて「ルルルル」と発音するのだが私はこれができない。まあできなくて困ったことはないし、スペイン人の友人もメキシコ人の友人も練習するように言わないので無理に練習もしていない。日本人なのでサムライスパニッシュで押し通すつもりだ。

【英語との比較】文法

私は言語学の専門家じゃないので何だかんだ言えないが、肌感覚で言ったらスペイン語の方が圧倒的に難しい。難しいと言うより面倒くさい。スペイン語を始めたとき「あれ・これ・それ」を覚えるのだがそれぞれ3種類づつあるのだ。

  • あれ aquel / aquella / aquello
  • これ este / esta / esto
  • それ ese / esa / eso

それに英語の「it」と似た使い方をする「lo」があるのだが、それを使い分けなければならない。そう思うとこの時点でだいぶやる気を失うのだが「動詞」に至っては人称によって全て変形するのである。

どういうことかと言うと英語だとbe動詞が唯一人称によって変わる動詞だろう。例えば原型は「be」なのだが自分に使うときは「am」、貴方に使うときは「are」、彼、彼女に使うときは「is」のように人称で変わるのだがスペイン語では全ての動詞がこの様に変わるのである。更に過去形はもちろん、未来形過去未来なども一つの動詞で表現してしまうのだ。更に更にこのbe動詞と同じ働きをするのが「ser」と「estar」という2つの動詞で、それらを使い分けなければならないのだ。もうここまで来るとスペイン語への学習意欲もオワコンに近い状態である。

但しここまでは動詞編でここから本題の文法なのだ。

とは言うものの英語を勉強した人なら分かると思うがスペイン語にも現在完了とか仮定法とかあるのだが英語と同じ感じである。ただ再帰動詞と言われる文法でドイツ語やロシア語にもあるようだが、少し変わった言い方をするのだが、私もたまに使うのだがどの様に使うのか説明をしろと言われるとはっきり説明することはできない。感覚で使っていると言ったほうが良いだろう。

 

面倒くさいと言いうとスペイン語は名詞によって副詞や形容詞をそろえなければいけない。

例えばちょっと古いがマドンナの曲で「la isla bonita」はご存知だろうか。「美しい島」と言う意味だが、スペイン語の名詞は全て「男性名詞」か「女性名詞」のどちらかに分けられる。この場合名詞が「isla」女性名詞なのでその前にある定冠詞や後ろの形容詞もそれに合わせなければならない。定冠詞も形容詞も「a」で終わっているのが分かるだろうか。

名詞を「libro(本)」に替えたらどうなるか。「libro」は男性名詞なのでその前の定冠詞と後ろの形容詞もそれに合わせなければならない。なので「el libro bonito」になる訳だ。それに「libro」が複数形になると定冠詞も形容詞も複数形になる。「los libros bonitos」と言った具合だ。

ここまで来るとスペイン語を始めようとしている方はだいぶ凹んでいると思うが最後にもう一つ。

名詞が「a」 で終わっているからと言って女性名詞とは限らないのだ。「日」を表す「dia」は男性名詞なのでスペイン語の「おはよう」は「buenos dias」になる。また「午後」は「tarde」。「a」で終わっってなくても女性名詞なのだ。なので「こんにちは」は「buenas tardes」になる。「buenos」と「buenas」の違いに気づいてくれただろうか。

終わりに

もはやスペイン語学習意欲を打ち砕かれてしまったのではないだろうか。

私もこのことを知った時には「絶対に無理」だと思ったのだが慣れというものは怖いもので話せるようになるのである。

スペイン語を話すメリット

スペイン語を話すメリットは何かと尋ねられると人それぞれなのだろうが、現地の言葉で挨拶したりすると笑顔になってくれると前述したが、スペイン語母語とする人は5億人ぐらいいるそうなので英語を話せる人より5億人の笑顔を余計見れると思うだけでいいんじゃないだろうか。

 

ただこれから英語を学ぶかスペイン語を学ぶか迷っているなら絶対英語をお勧めする。

 

 

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