今回はメキシコの物乞いについて話そう。
はじめに
皆さんは物乞いを見たことがあるだろうか。日本ではホームレスは見たことがあっても物乞いをしている人を見たことも聞いたこともない。なので不思議に思って調べたことがある。すると日本では軽犯罪法違反になるらしい。警察に捕まるのだ。捕まると言ってもそこまでひどい扱いはしないだろうが、日本では物乞いをする自由が無いことに少し驚いた。大阪万博のころできた法律らしい。
私はメキシコのオアハカに2年ぐらい暮らしていたことがある。その間メキシコを旅行したりしてたのだが、物乞いとか浮浪者とかあまり見たことがなく、いない訳ではない。実際オアハカではよく目にするので旅行したときは慣れてしまっていたのかもしれない。だからオアハカの物乞いの話をしよう。
もし皆さんがメキシコに来て物乞いに出くわした時には慌てずに私の話を思い出してほしい。
オアハカの物乞い
信号待ちをしているときやレストランの外のテーブル席で食事をしているとお婆さんや子供が近寄ってきて「dinero」(お金)と言ってプラスチックのカップを突き出してくるが、お金をあげるかあげないかはあなた次第だ。
私も最初のころは自分が外国人だから寄ってくるのだろうと思いあげてなかったが、見てるとメキシコ人にも同じ事をしているし、お金をあげているのだ。
寄ってこなくても写真のように通りの隅に座って容器を置いている人もいる。
後にメキシコ人の友人に聞いたら、彼も小銭が有ったらあげると言っていた。けど沢山はあげないと。
私もその後、小銭が余ってたらあげるようにしている。あげると言っても5ペソ(約30円)ぐらいまでである。あまり沢山あげると外国人は沢山くれると思われたくないので皆さんも最高でも5ペソくらいにしておいてほしい。
お金をあげたからと言って「もっとくれ」とか言う人はいず、そそくさと離れてしまう。たまにレストランで食事をしているときにお金をあげないでいると「あんたたちはそんなの食べれるけど私達はできないんだよ」などとボヤくお婆さんがいるがそんなことを気にしていたら切りがないので無視しても大丈夫だ。
それが嫌な人はレストランの中で食べると良いだろう。中にまでは入ってこないから。
浮浪者との違い
最初の頃はレストランで食事してるところへ浮浪者が来るのかと思ったけど、不思議とあのお婆さんとか子供とか、全くと言っていいほど匂いがしないのだ。信号待ちしてるときに寄ってくるお婆さんとかたまにおじさんもいるのだが、身なりは普通で臭い匂いなどしないのだ。
前にサンフランシスコで浮浪者の後ろを歩いたことがあるがスゴイ匂いだったのを覚えているのでここの物乞いも同じだろうと思ったのだが違った。
なので最初はなぜこんなお婆さんやおじさんが「お金」って言うんだろうと不思議に思ったくらいだ。
終わりに
ここメキシコでは寄付や募金など人からお金をもらうことが常態化しているように思える。物乞いさえも一種の職業のように感じる時がある。行政も策を練ってはいるそうだが一向に進んでいないのが現状だ。
ただ旅行者に危害を加えたりと言う話は聞いたことが無いのでそのへんは安心して旅行を楽しんで頂きたい。